どーも、てぃしーです。
ユナイテッドにホーム(25/26プレミアリーグ第8節)で1-2と敗れ、まさかのリーグ戦三連敗を喫したリヴァプール。
前半開始早々、マクアリスタとファン・ダイクがかぶるアクシデントが生じ、早い時間帯にユナイテッドへ先制を許した。
一時は同点に追いついたものの、試合終盤に勝ち越しゴールを奪われてしまい敗戦。
今回は、この試合でリヴァプールがどのようにユナイテッドの守備ブロックを崩そうとしていたのか、そして試合の中で気になったポイントを、考察を交えて見ていきたいと思います。
この試合の展開

今回、ユナイテッドは早い時間に先制したことであまりリスクをかけず、守備時には自陣に5バックの堅いブロックを築いた。
リヴァプールにとって厄介だったのは、自陣深い位置からビルドアップを仕掛けても、ユナイテッドが前線から全くハイプレスをかけず、ハイブロックで対応していたことだ。
そのため、リヴァプールがビルドアップで前進しても、ユナイテッドは後退しながらブロックを構築するため、プレス回避による“擬似カウンター”を引き起こすことはできなかった。
したがって、カウンター以外の攻撃では、ユナイテッドのブロックを連携で崩す必要があった。
リヴァプールの高い位置での保持

ユナイテッドの守備ブロックに対するリヴァプールの高い位置でのボール保持を、【図①】を参照しながら見ていく。
- 基本的にリヴァプールは高い位置でボールを保持する際、(2-3-5)のフォーメーションを形成する。
- アンカーの両脇にはSBが位置し、WGは幅を取る。
- イサクが右ハーフスペースに位置。
次の項で、リヴァプールがこの保持の形(2-3-5)から、どのように可変してユナイテッドのブロックを崩そうと試みていたのか振り返る。
ブロックの崩し方

右SBブラッドリーが右ハーフスペースへ駆け上がることで、ユナイテッドの左WBがそれを警戒して内側へと絞る【図②】。
その結果、右サイドの高い位置にスペースが生まれていた。そこへロングパスを送り込むと、右WGのサラーに、余裕を持って仕掛けられるだけの時間とスペースが与えられる。
ただ、サラーに対してはユナイテッドが5バックで対応していたため、バックラインのスライドも早かった。左WBが素早く縦へのコースを切り、さらにシャドーも寄せてきて中へのコースを消す。
その結果、サラーはなかなか仕掛けのきっかけをつかめず、苦戦していた。
気になった点
今回、リヴァプールの高い位置での保持時に、イサクが中央ではなく右ハーフスペースにポジショニングを取っていた。
ボランチ脇まで降りてボールを引き出すような動きを見せ、若干インサイドハーフ(IH)のように振る舞っていた。
イサクはユナイテッドのストッパー(CBルーク・ショー)を引きつけ、そのストッパーが前に出てくることで生まれる裏のスペースにブラッドリーが走り込む…という狙いが一つあった。

【写真①】のように、イサクがIHを引きつけ、ブラッドリーがその裏へ走り込むことで、ユナイテッドのCBマグワイアを下げさせ、ソボスライをフリーにしている。
ソボスライにパスが通った瞬間、リヴァプールは一気にフィニッシュまで持っていった。
ただ気になったのは、イサクがストッパーを引きつけるためにやや下がったポジションを取ることで、アタッキングサードに侵入した際、ゴール前にイサクがいない場面がいくつか見られた点だ。
このイサクの“IH的な役割”は、「ソボスライが担えば良いのでは?」と感じるシーンもあった。
もちろん、イサク自身もこの位置から完璧な裏への抜け出しを見せ、シュートまで持ち込む場面もあった。結果論ではあるが、彼は空中戦にも強く、ヘディングでの得点も期待できるため、中央でどっしり構えた方が相手にとってはより脅威になるように思う。
1日でも早く、今季加入組のイサクやヴィルツがチームに馴染んで欲しいところだ…。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。
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