【アモリムユナイテッド考察】攻守において改善。戦術理解度高まる。

プレミアリーグ

どーも、てぃしーです。

今回は、マンチェスターユナイテッドの現状についての記事を書きました。

現在、名門クラブのユナイテッドがまさかの順位に沈んでおり、低迷を続けています…。

【24/25】プレミアリーグ第31節終了時点の順位表

しかし、彼らのフットボールを見ると、明らかに戦術理解度が高まっており、試合を重ねるごとに改善が見られます。

特に、守備ブロックビルドアップが本当に良くなっています。

今回は、ユナイテッドの攻守(守備ブロックとビルドアップ)について触れていき、考察していきたいと思います。

※こちらのブログは、サッカー好きの素人目線で試合の見解などを述べたものです。

それではどうぞ!

ミドルブロック

【図①】ミドルブロック『5-2-3』(赤:ユナイテッド)

今のユナイテッドで何といっても素晴らしいのは、アモリム監督仕込みのミドルブロック

ミドルブロックの形は(5-2-3)。【図①】


この守備ブロックの弱点は中盤2枚のところだ。ボランチ両脇のスペースが空いている。【図②】

【図②】ボランチ両脇のスペースが空いている。

このスペースを相手に利用されないように、味方選手同士で連携してカバーしなければならない。

しかし、ユナイテッドはしっかりとボランチ脇のスペースをカバーしている。

次の項で、ユナイテッドがミドルブロック時に、どのような方法でこのスペースをカバーしているのかを見ていく。

WBの縦スライドによりカバー

【図③】WBの縦スライドにより、ボランチ脇のスペースを埋める。

ユナイテッドは、WBが縦にスライドすることでボランチ脇のスペースを埋めている。【図③】

相手SBにボールが渡ると、ボールサイドのWBが素早くプレスをかけ、ボランチ脇のスペースをカバーする。これによって相手の前進を効果的に妨げている。

ここ最近のユナイテッドは、特に守備戦術が秀逸で、中でもミドルブロックの完成度が際立っている。

特に、マンチェスター・シティ戦(プレミアリーグ第31節)では、シティがユナイテッドのWBの縦スライドにうまく対応できず、前進に苦労しているように見えた。

続いて、ユナイテッドのもう一つのボランチ脇のスペースの埋め方を見ていく…。


ストッパーが前に出て中盤を補助

【図④】5バックの特権であるストッパー(左右センターバック)

5バックの特権であるストッパー(左右センターバック)を活かし、中盤をフォローするやり方。【図④】

5バックは4バックと違い、ストッパーがいることで中盤を補助することができ、ハーフスペースの守備が明確になる。

ストッパーが前に出て、ハーフスペースでボールを受ける相手選手に対して迎撃する。【図⑤】

【図⑤】ストッパーが前に出てボランチ脇を埋める。

これにより、ボランチ脇のスペースをしっかり埋めることができる。

特に、左CBレニー・ヨロはストッパーとしての役割をしっかりと果たしており、ハーフスペースに立つ相手選手にボールが渡るタイミングで前に飛び出し、インターセプトでボールを奪うシーンも見受けられる。


ストッパーが前に出られないパターン

【図⑥】ストッパーが前に出れないパターン

ストッパーが前に出られないパターンがある…。

これは先ほど挙げたシティ戦で見られたシーンで、【図⑥】のようにハーフスペースに相手選手を置かれることで、ストッパーが固定されてしまい前に出ることが出来ない。これでは、ボランチ脇に入ってくる相手選手に対応できない。

なので、ボールサイドのシャドー選手が下がって、ボランチ脇を埋める必要がある。


ミドル・ローブロックの使い分け

【図⑦】ユナイテッドのローブロック(5-4-1)

ミドルブロックでは(5-2-3)だったが、ローブロックではシャドーの選手が中盤に下がって守備をする。

ユナイテッドのローブロック(5-4-1)の形になる。【図⑦】

このようにユナイテッドは、ローとミドルの守備ブロックの使い分けも明確である。


ビルドアップの改善

個人的にユナイテッドの3センターバックでベストだと思う布陣は…

『左CBヨロ、中央CBマグワイア、右CBマズラウィ』だと思う。

今季のマグワイアは目に見える形で攻守共に貢献していている。特に攻撃面では、後方からの高精度なロングパスでサイドに展開したり、上がっていくWB(ウイングバック)に対して素晴らしいロングフィードを供給している。【図⑧】

【図⑧】WBを狙った高精度なロングパス

ヨロも同様にロングパスやロングフィードの精度が高く、対角線のパスを得意とする。

マズラウィは、プレス回避能力が非常に高く、個人技で相手のプレスを一枚剥がすことができる。

この3CBの並びだとビルドアップがスムーズで、見ている側としても安心感がある。さらに、守備面でも安定感が感じられる。

ただし、自陣深い位置からのビルドアップには、やや停滞感が否めない。特に“ゴールキック”からのビルドアップでは、プレス回避の面で改善の余地がある。今後、もう一段階レベルアップが求められる部分だろう。

(ブルーノまで何とかボールを届けたい…。)


終わりに

ユナサポの皆さんのほうが実感されているかと思いますが、以前に比べてユナイテッドの戦術面での浸透度やクオリティは、確実に向上していますよね。ただ、それに伴い前線の選手たちの決定力も上がって欲しいところ…。

まだまだユナイテッドはこんなものじゃないだろ!?

ユナイテッドの今後の活躍に乞うご期待!

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。


↓のボタンをポッチって頂けると、てぃしーの励みになります!

にほんブログ村 サッカーブログ プレミアリーグへプレミアリーグランキング
タイトルとURLをコピーしました