どーも、てぃしーです。
今回は、第37節ブライトン対リヴァプールについて、振り返り記事を書きました。今回は、3-2で敗れたリヴァプールに焦点を当ててお届けします。
リヴァプールが自陣深い位置でのビルドアップでやや苦戦を強いられたブライトンのハイプレスについて触れていきます。
それではどうぞ!
スタメン

この試合のリヴァプールは、メンバーを大幅に変更。クアンサ、ブラッドリー、エリオット、ツィミカス、そしてキエーザといったサブ組を多く起用したスタメンとなった。
リヴァプールの自陣深い位置でのビルドアップ

リヴァプールの自陣深い位置からのビルドアップ(特にゴールキック時)では、次のような形が見られる(【図①】とあわせて参照)。
- 自陣深い位置でのビルドアップの形は2ボランチ+トップ下の(4-2-1-3)。
- キエーザは偽9番として起用。
キエーザは慣れない偽9番のポジションで起用された。スペースに顔を出す場面も見られたが、うまくボールを引き出すことができず、最終的には前線に張る形になってしまった。
次の項で、リヴァプールの自陣深い位置でのビルドアップに対する、ブライトンのハイプレスを見ていく。
ブライトンのハイプレス

リヴァプールが自陣深い位置でビルドアップを試みる(4-2-1-3)に対し、ブライトンは(4-4-2)あるいは(4-1-4-1)の布陣でハイプレスを仕掛けた。
どちらの守備システムもリヴァプールの配置にうまく噛み合い、前進を効果的に抑制していた。今回はブライトンの(4-4-2)ハイプレスについて触れていく。
【図②】と併せて、ブライトンの(4-4-2)ハイプレスを確認する。
- ハイプレスの形は(4-4-2)。
- 左CBウェブスターを前に出し、リヴァプールのトップ下(エリオット)をマーク。
- 2ボランチはリヴァプールの2ボランチをマーク。
これにより、ブライトンはリヴァプールの2ボランチとトップ下を捕まえ、中央を封じてリヴァプールの攻撃をサイドへと誘導していた。リヴァプールはブライトンのハイプレスにはめられてしまい、自陣深い位置からビルドアップで上手く前進ができなかった。それでもリヴァプールは、(4-2-1-3)から(4-3-3)へと可変するなどしてプレス回避を試み、いくつかは成功したが、ビルドアップの試行回数に対してのプレス回避成功率は低かった。
あの漢の存在の大きさ…。

あの漢…そう。リヴァプールサポにとっては裏切り者で、愛してやまない”アーノルド”だ。今シーズン限りでクラブを退団し、既にレアル・マドリードへの移籍が決まっているらしい…。この試合を見る限り、やはり彼のプレス回避能力の高さ、そしてその存在の大きさを痛感させられる。
関連記事:アーノルドのプレス回避能力について
あまりこういうことは考えたくないが、もしこの試合でアーノルドが先発していたら、相手のプレッシャーを受けながらも、巧みにプレス回避していたのでは…と、つい“たられば”を考えてしまう。
もちろん今回は、ブライトンにうまくはめ込まれていたこともあり、そもそもプレス回避できるようなシチュエーションではなかったかもしれない。それでも、もしブラッドリーが自陣深い位置でのビルドアップにうまく絡み、プレス回避の質を高められれば、来季は同ポジションのジェレミー・フリンポンよりも軍配が上がる可能性がある。
ブラッドリーは、どちらかというとハーフスペースに入り込み、ウイングをインナーラップ(追い越し)して、相手DFラインの背後でボールを受けようとするタイプの選手だ。今回の先制点も、まさに彼の持ち味が出たアシストだった。ドリブルで推進力を生み出せる上、パッションも感じさせるファイタータイプのSBで、個人的にはこういう選手が大好きだ。見ているだけで”胸が熱くなる”。正直なところ、来季は定位置争いを制してほしいと心から思っている。
とにかく、来季リヴァプールはアーノルドのビルドアップへの依存から脱却しなければならない。果たしてスロット監督は来季、選手たちにどのような戦術を仕込んでいくのか期待がかかる。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。
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