どーも、てぃしーです。
今回は、プレミアリーグ第30節アーセナル対フラムの振り返りレビューをしていきます。
今回は、2-1で勝利したアーセナルの攻撃に注目して考察します。
アーセナルの攻撃を見ていくために、まずはフラムの”守備ブロック”から見ていきます。
それではどうぞ!
フラムの守備ブロック

【図①】フラムの守備ブロック(5-4-1)
この試合でのフラムの守備ブロックを見ていく。
- ブロックの形は(5-4-1)。【図①】
- 5バックなので、スイーパー(カバー役)とストッパーがいる。
全体的にコンパクトでライン間の隙間が狭い(5-4-1)ブロック。
カバー役がいることで、ストッパーが前に出て中盤を補助することが可能になる。
“ハーフスペース”にボールが渡ると、ストッパーが前に出てボールホルダーに迎撃する。【図②】

【図②】ストッパーが前に出てハーフスペースのボールホルダーに迎撃する。
また、バックラインが5人いることで、スライドがスムーズで相手の左右に揺さぶる攻撃にも対応しやすい。
フラムはポゼッション対策を徹底し、難攻不落な守備ブロックを構築した。
次の項でこの守備ブロックに対してのアーセナルの攻撃(保持)を見ていく…。
アーセナルのDFラインが高い時(相手陣地に押し込んでいる時)の保持

【図③】DFラインが高い時(相手陣地に押し込んでいる時)の保持
アーセナルのDFラインが高い時(相手陣地に押し込んでいる時)の保持は、こんな感じ…。
DFラインが高い時(相手陣地に押し込んでいる時)の保持は(3-1-6)のような形。【図③】
アーセナルは普段、保持時は左サイドバック(SB)を中央に寄せてボランチの位置(偽SB)でプレーさせる。
しかし、この試合では左サイドバック(SB)のルイス・スケリーを前線に上げて、相手のライン間でプレーさせていた。
ルイス・スケリーは、状況に応じてハーフスペースへと潜り込む。【図④】

【図④】ハーフスペースへと潜り込むルイス・スケリー
よって、前線が6枚になり、6トップのような形になる。
これは相手の5バックに対して、ライン間に6枚入れて数的有利にさせるという狙いがあったのかもしれない。
また、インサイドハーフ(IH)のライスは相手の狭いライン間でボールを受けるのが難しいと感じてなのか、左ハーフスペースに留まらず、アンカー脇や逆サイドのハーフスペースなどと自由に移動しながらプレーしていた。
(単に、流動性を高めて相手守備陣のギャップを突くためのアクションだったのかもしれない。)
しかし、相手の強固な5バックを連携で崩すのは難しい。
連携で崩せないなら個人技!
この試合では左ウイング(WG)のマルティネッリがドリブルで縦を切り裂いて、中に良いクロスを入れていた。
均衡を破ったのが…

【図⑤】先制点の起点となったティンバーのスルーパス。
アーセナルの先制点の起点となったシーン。【図⑤】
ティンバーが相手CB-WB間に見事なスルーパスを通した。
このパスにヌワネリがしっかりと反応し、上手くポケットを取った。
このスルーパスが出される前に、一度ボールを左サイドに振って相手守備陣をサイドに寄せたことも要因の一つ。
上手く相手DFラインのギャップを突くことが出来た。
試合の感想

この試合のMVPは1アシストを記録したマルティネッリ!
なかなかアーセナルは連携で相手の守備ブロックを崩しきれなかった中、マルティネッリが個人技で左サイドを切り裂いていたことは、アーセナルの選手たちにとって大きな励みになっていたと思います。
そして、サカが復帰早々にゴールを決めたこと!
ゴールを決めた後、真っ先にスタッフの元へ駆け寄る姿には感動しました。
アーセナルの7番が帰ってきた中で、ガブリエルとティンバーの負傷交代…。
今シーズンはフルメンバーで戦うことができないのか…(泣)
CLレアル戦を控える中、ディフェンダーの負傷者を出してしまったアーセナル。
今後どのような戦いを見せるのか!
乞うご期待!
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。
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